第4話【野生のスライムがあらわれた!】9歳の私。
ダメ!って言われるとやりたくなる。
なぜなら、大人がダメだっていうものは大抵楽しいことだから。
ゲームもその1つ。
親に隠れてこっそりゲームをしていた。
これがドラクエとの出会いだった。
その影響か、私の脳内は、いつもゲームだった。いつしか、自らにミッションを与えクリアを目指すようになった。
例えば、「お菓子が食べたい!」とする。
お小遣いももらえないし、お菓子を買ってもらえない。盗まず、何もない中で、どうやってお菓子を手に入れるか。
ー私はゲーム感覚で考え、実行した。
ミッション1.商品を作って売る。
家にあったビーズでネックレスを作り、駅前の大人に声をかけて100円で売ってお金にする→成功!
ミッション2.お菓子の物々交換
家にあるお菓子をコンビニに持っていって、売れるか交渉して見る→失敗!
そして、一番やりがいがあったのが、、
ミッション3.近所のお祭りの子供に紛れて、お菓子貰う作戦!
近所の子どもがお祭りでお菓子をもらっているのを目撃したのがきっかけだった。
さっそく、図書館のPCで近所のお祭りを検索(アルファベットがわからないため友人に協力)してリストアップ。お祭りが開催される住所をメモ。当日は、その場所に地図帳を持ち電柱を見ながら自転車で現地へ向かった。
電柱の住所が知っている市内から、お隣の市に変わった時は海外に来たような感覚になった。
そして、苦労してたどり着いたお祭りの会場で食べるうまい棒は、10円以上の価値を感じるうまさだった。→結果は、もちろん大成功!
ーあのころは
とにかく、感動でいっぱいだった。
….このまま疲労で死ぬなら、自分のやりたいことに挑戦して死にたい。また、ドラクエのような人生を歩みたい。
そう思っていたら、なんだか、あの頃のエネルギーがみるみると湧き上がってきた。
私は、ホームのベンチを立ち上がり決意した。
これからの人生は、誰が何を言おうとも自らの道は、自らで切り開くんだ!
ダメだって言われても、やってやるんだ!
なぜなら、これは私のストーリー
プレイヤーは私だ!
つづく。
次回、第5話「ゲームスタート」