ゆでたまごという組織が生まれる前のおはなし


第2話【先生の嘘つき。】18歳のわたし。

 

先生は嘘つきだ。
なにが、ワクワクするだ。

私は高校を卒業して、テレビ会社に就職した。
月の手取りが15万。なによりも、給与がよかった。

高校に来ている他の求人は手取り12万前後だった。
学校の方針で、ハローワークからの求人以外は応募することが出来なかった。

一人暮らしで生活できるくらいの給与で、ワクワクしそうな仕事をしたいと思った。もちろんは貯金して進学の資金にしようかと考えていた。

働きはじめて半年。
仕事はだんだんハードになった。

朝の10時から翌朝の10時まで働く、24時間勤務。本当はそこで明け休みがあるはずが…人が足りないからと、次の現場に入る。

求人と全く違うじゃん!!
残業代も休みがない。。

残業代が出ない、家に帰れないからご飯もコンビニ飯。お風呂も入らない…が、そんなことよりも睡眠が欲しかった。。

そんな私を支えたのは、番組を作り上げた時の達成感だ。


…けど、一番の支えは
貯金して、アウトドア系の大学に進学をする!
という強い思い。

ーAM3時。
私はエスタロンモカとレッドブルーを一気に飲み干し、カフェインをチャージ。

脳を覚醒させる。

外の音も聞こえず、太陽の当たらない、ハコの中で再び、わたしはパソコンと向き合った。

つづく。

 

次回、第3話
【エスタロンモカ】