ゆでたまごという組織が生まれる前のおはなし


第7話「遥かなる旅路」19歳の私。

 

2016年6月、私はテレビ会社を退職した。

死ぬほど働いたから、
死ぬほど働きたくなかった。

そんなこと言っても、
一人暮らしはお金が無いと成り立たない。

そんな時に家族との関係があれば…と考えていた

「あー、会社辞めちゃったー。家に帰っていいー?」と言える。

が、わたしにはそんな家族はいない。

お金がなくて食べるものがなくて困った時、
一人暮らししてトラブルがあった時、頼れる人がいないのはかなりの苦痛だ。

失敗すれば「あなたがしっかり管理していないのがいけないでしょ?」という世間の目。

誰でも失敗は経験する。
人は失敗を経験して成長していくと思ってる。

しかし、その失敗は許されない。

全てにおいて自己責任であり、
甘えという扱いになる。

家庭との関係がある18歳の自立と、
家庭との関係が失われた18歳の自立。

違いは、再挑戦できる環境があるかどうか。
だと私は考えている。。。

わたしには、幸いなことに貯金が50万円残っていた。

これを切り崩して生活して行くことにした。
この貯金は、私にとって学びの資金だった。

ー当時15歳の私。
私は中3の受験真っ只中に一時保護され、目指していた高校を諦めた。だから高校卒業後の進路こそは自分で決めたかった。

キャンプやアウトドア関係の仕事に就く夢は中学生から変わっていない。

高校生になってすぐに、進学でかかる費用を調べ「進学のために高校3年間で100万円の貯金をする!」と目標を立てたー

しかし高校3年間働き尽くした100万円の貯金は、一人暮らしを始める初期費用で半分消えさった。

この手元に残った50万円。
学びのための資金として、私は、自分自身に投資をする事にした。

投資の内容は、
「数ヶ月間働かず、やりたい事にとことん挑戦する!」

まさに「人生の夏休み!」

世の中の人間は、甘えだのなんだの言うと思う。
でもそんなことはもう気にしない。

何故なら私は、周りと比べず
己の人生を歩む起業家たちに出会ったから。

私も己の道を生きる!!

最初は24時間労働で月300時間勤務だった私にとって、この有り余った時間をどう使って良いか分からず戸惑った。

前回のお話にも出てきたように、社会起業家たちとの出会いで、自身の今まで見てきた常識が覆され、視野の狭さを体感した。

視野を広げ、多角的な視点を持つことで
新しい発見があるかも知れない。

私は、3ヶ月かけて、今までやったことないことに挑戦するために色んなところに飛び込んだ。

ノリノリな異文化交流会、

ビジネス用語ばかりで
何言ってるか分からなかったIT勉強会、

7つの習慣やアドラーの心理学と出会った
自己啓発系の勉強会、

勉強会で繋がった方の紹介で
山形にファームステイしたり。。

たくさん羽を伸ばし、
たくさんの人と出会い、
たくさんの考え方や生き方を学んだ。

そんな中でも、
私の運命を変える勉強会に出会った。

2回目のターニングポイント。
それが、タイガーマスク基金主催の児童養護施設退所者によるスピーチだった。

冒険の書を記録しますか?
▶︎はい
いいえ

冒険の書を記録しました。

 

第8話「覆される真実と現実」

 

 

参考資料
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以下、人生の夏休み6〜9月の
当時の《月の平均出費》
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家賃:58000円
食費:18000円
携帯代:10000円
光熱費:8000円
交通費:3000〜4000円
日用品費(シャンプー、リンス等):700円
セミナー等、教養費:2500円

平均合計:10万1200円
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