ゆでたまごという組織が生まれる前のおはなし


第11話「リーダーってなに!?」

 

高校時代もそうだった。
生徒会長をやったものの、生徒会メンバーを上手く指示をしたりまとめることができなかった。

上手くまとめられない事を「メンバーのやる気の無さだ」とずっと思ってた。

そもそも(一部だけど)高校のセンコーが腐ってた。

「生徒会入ってくれ」って頭下げたり、
「君は生徒会に向いてる、通知表に書けるよ。そうすれば君は将来に有利だ」

その辺の悪質な商法の奴よりタチの悪い勧誘だ。

私はそんな先生たちが大っ嫌いだった。

そして、そんな勧誘で入ってきたようなメンツだ。やってやってる感、全開だ。

やる気がない奴らは、絶対に仕事を放棄する。あとで面倒になるくらいになら、自分で全部やってやる!と、一人で抱え込むことが多かった。

今思えば、どんなメンツでもやる気なんて、人によって違うんだから比べるものではないし、この状況を向き合わず他人のせいにしてた。

生徒会室に足を踏み入れることのなかった奴らが、進学の面接で「生徒会をやっていた」と偉そうなこと言っていた。肩書きのない奴と一緒にはされたくないが、自身の実力のなさに私も肩書きだけの生徒会長になってしまったことを悔やんだ。

進学のために、勉強して、活動して、働いて、稼いで、生徒会やって…必死にやってきたのに進学は、施設職員の「ダメ」一言で潰された。なのに、なんで、こんなクソみたいに遊びまくってる奴らが進学できるんだ!

なんで、こんなにも不公平な世の中なんだ!

と、心の中で叫んだ。

ー欲しいものは簡単に手に入らない、叶わない、実現しない。

この蓄積された悔しさがエネルギーとなり、今の私を作り上げているんだなと、必死だった当時を微笑ましく思う。

何度も言うようだけど、最初っから
こんな考えを持ってるわけじゃない。

悔しさ含めた、己の経験の積み重ねが
今の自分を作っている。

自己啓発なんかじゃなくて、己の経験をもとにこの活動をしていく上での心得をまとめた。

==[心得」==
《会議では》
限られた時間で行う会議、
事前に段取りを組んで、挑む。

会議で話すことは、顔を合わせないと決められなさそうな件をメインに。

人前で話すことが得意不得意なメンバーが集まる会議では話すのが苦手な人が話しやすい環境を作る。もしくは、個別で話を聞く。

モットーは、
かたっ苦しくなく、新しいことを作り出すワクワクを思い続けられるような会にする事。

《メンバーに対しては》
一人ひとりを観察し、
それぞれの特徴、素質を見出す。

苦手なことは得意な人に任せる。
仕事を一人で抱え込まない、抱え込ませない

余裕が出てきたら、メンバーのやってみたいことに挑戦してみる。

SNSだけでのやり取りだと、意外と相手の表情や想いがわからないから一人ひとりと話す時間を作る。(できればフェイストゥーフェイスで話す)

=========

そして何より、リーダーである私が
健康体であることが1番大事だ。

仲間を信じるのもそうだが、
最悪の状況を想定する。つまり、メンバーが皆離れていって1人になっても達成させる!という覚悟を持つ。

新しいものを作り出すというのは、
それなりの【覚悟】が必要なのだ。

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次回、第12話「人に頼るということ」