ゆでたまごという組織が生まれる前のおはなし


第6話「はじまりのトビラ」18歳の私

 

起業家が集まるイベント会場に到着。
この扉の先に一体どんなことが、待ち受けているんだろうか。。

わたしは、ワクワクしながら扉を開けた。

そこには、10人くらい入れるスペース
プロジェクターと机と椅子があった。

いかにも営業マン!という感じのスーツを着た人、私服でラフな格好をした人、上品でマダムのような人…そして、イベント担当のスタッフの方々

本当色々な人が、ここに参加していた。

イベント開始後から終わりまで、ワクワクしすぎて、内容はほとんど入ってこなかった。

しかし、1つだけ言えることは、

ここに参加している彼ら、彼女らは、
夢を語っているだけじゃなかった。

夢のようなことを実現させるために、どうすべきか考え、行動している。

前例がないことに挑戦しているのに、
先が見えない未来なのに、

彼らは、ワクワクしていた。

私は、環境が変わることで、先が見えなくなることに恐怖を抱いていた。

そして「家庭環境が悪かったから」とか「時間がない」とか「わたしには能力がないから」と言い訳して、出来ないことを並べて、行動してこなかったのだ

今の会社に対する考え方もそうだ。
もともと、わたしは、会社やり方に同意して働いている。

会社のやり方に不満があるなら自分で行動して「会社を変える」

もしくは、それができないなら辞めて「自分自身を変える」

という選択肢もあったはずだ。

なのに私は行動せずに、
会社の文句ばかり言っていた。

人生に「しなければならない」ということは、ないんだ!と分かった。

正社員であることが、
世間の幸せが、安定が、
自身の幸せだとは限らない。

このイベントで、わたしは大切なことを学んだ。

もう、なにかを言い訳にして生きていく、人生は今日で終わりにする。

わたしは、会社を辞めることを決意した。

ードラゴンクエストには、「パルプンテ」
というワザが出てくる。

 パルプンテは、ドラクエシリーズではおなじみの「唱えた者(プレイヤー)」ですら、何が起こるかわからない」という呪文。

自ら選ぶ人生と、パルプンテは、似ている。

何が起こるかわからない。

放った言葉や行動が自身にどう影響するかも、誰にもわからない。

たった一言、行動で、
世界が変わるかもしれない。

唱えてみなきゃ分からない。

わたしは、これからも、
パルプンテを唱え続ける。

いっぱいチャレンジして、失敗して、
思いっきり自分の人生を生きるんだ!

冒険の書を記録しますか?
▶︎はい
いいえ

冒険の書を記録しました。

 

次回、第7話「遥かなる旅路」