第9話「教授との出会い」
まずは、頭の中のアイディアを実現するためにノートに頭の全てを書き込んだ。
そして、こんなのを作りたい!
イラストを描いた。
パソコン持ってないし、パワポとか使えないし、かっこいいプレゼンもできない。
ただ「こんな活動したい!」という強い思いだけで、ぐちゃぐちゃに書かれた手書きのアイディアをたくさんの人に見せて回った。
IT系の交流会、お金のセミナー、起業セミナー、異業種交流会、他福祉系の勉強会…
新しいイベントに参加するたびに、
そこで人と繋がりイベント情報をもらう。そしてそのイベントに参加して…を延々と繰り返した。
多くの人に最初に言われた言葉は、
「お金は?人は?リスクは?」
「あなた未成年でしょ?」
私の手元にあるのは、この手書きのアイディアのみ。
一般的にみたらリスクしかない。
そんなのはどうだっていい。
リスクを考える前に、
行動しなければ何も生まれやしないんだから。
知識と人を集めるために、たくさん講演会や勉強会に足を運んだ。興味を持ったら、登壇者にアポを取って会いに行った。
…何を間違えたのか、怪しい勧誘をするイベントに紛れてしまったこともあった。
そんな中で、井上教授との出会った。
講演会で、彼は登壇していた。
私がこの数ヶ月で回ってきた福祉系の講演会は10箇所ほど。その中でも特に井上教授の講演は印象的だったり。
多くは支援者orオトナ目線で、子供を語るのに対し教授は、子ども目線で、私の施設での生活で感じた共感する事ばかり話していた。
教授は、
子どもには人生を選ぶ権利がある。
失敗することは悪いことではない。失敗した後のケアが大切なんだ。などなど語っていた。
この人なら、ガイドブック作りのアドバイスを貰えるかもしれない。
講演会終了後、すかさず名刺を交換した。
後日アポを取り、人生初の大学内へ潜入した。
普段はあまり関わりのない同世代に、違和感を感じながら教授の部屋で、自身の思いを話した。
大学なんて入った事ないし、教授という存在はテレビで専門家として語る人=気難しい人。というイメージだったため、緊張して声の震えが止まらなかった。
だがしばらくして、
「うん、じゃあ一緒にやろう。いつから始める?」とカレンダーをめくりながら教授が言った。
アドバイスをもらいに来るはずが、
大学教授が仲間に加わった!!
そして、今まで繋がってきた人たちに
facebookで活動に協力してくれるメンバー募集をかけた。
するとどうだろうか、
危険なニオイしかしない、わたしに興味を持ってくれた人がポツポツと現れ始めた。
集まってきた人や教授はのちに後悔することになる。
私のエネルギーの暴走は誰にも止められない。
冒険の書を記録しますか?
▶︎はい
いいえ
冒険の書を記録しました。